一関・平泉

歴史、特産品を紹介 福島・国見町のジュニア応援団 藤原氏縁、平泉訪れ交流

手作りの名刺を交換する平泉町の児童(右)と国見町の児童生徒

 奥州藤原氏の歴史遺産が縁で福島県国見町の児童生徒が15、16の2日間の日程で平泉町を訪問している。初日は両町の児童生徒がそれぞれ自分たちの町の特色を紹介し、互いに理解を深めた。16日は共に神輿(みこし)を担いで交流を深める。

 平泉町を訪れているのは、国見町の国見小学校6年生と県北中1年生の9人で結成する「国見ジュニア応援団」。平泉文化遺産センターで平泉、長島両小5、6年生30人でつくる「ジュニア平泉文化歴訪団」と対面した。

 平泉小6年菅原太陽君は「国見町の人と交流できるのを楽しみに待っていた」と歓迎。県北中1年伊藤遥風さんは「きょうは皆さんと交流し、あしたは水かけ神輿で一緒に活動したい」とあいさつした。

 手作りの名刺交換に続き、平泉の児童が町の概要や歴史、平泉の文化遺産の世界遺産登録について紹介。国見の児童生徒が特産の桃について生産量や栽培方法、おいしく食べるポイントなどを解説した。

 また、奥州藤原氏時代の観自在王院や毛越寺大路のにぎわいなどを再現したVR(バーチャルリアリティ)を鑑賞、中尊寺の金色堂や宝物館「讃衡蔵(さんこうぞう)」などを見学した。

 国見町の児童生徒は観自在王院跡で同日開かれた平泉商工会よ市で、国見特産の桃70箱(1箱2キロ入り)をPRし販売。16日は同町関係者が道の駅平泉で30箱(1箱5キロ入り)の販売を行う。

 両町の児童生徒の交流は2013年、ジュニア平泉文化歴訪団が、国見町の奥州藤原氏の歴史遺産である阿津賀志山防塁を訪ねたのがきっかけで始まった。09年には中尊寺ハスが国見町に株分けされている。今年は8月4日に平泉の児童が国見町を訪ねる予定。

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