一関・平泉

千厩の餅本膳 後世に まちづくり団体連 DVDが完成【一関】

完成した「千厩のもち本膳」のDVD。祝いの席のお振る舞いや餅つきなどの習わしを住民の協力で再現した

 一関市千厩町の餅本膳を映像で記録した「千厩のもち本膳」のDVDが完成した。日本古来の生活文化を受け継ぐ餅食文化を次代に伝えるのが狙いで、祝いの席のお振る舞いや餅つきなどの習わしを住民の協力で再現した。市内の図書館や町内の市民センター、関係団体へ配布し、地域の伝統文化を後世に伝える手だてとして活用していく。

 いちのせき元気な地域づくり事業の一環で、市と千厩町まちづくり団体連合会が主催。地元の慣習に詳しい藤野壽男氏と大澤寛壽氏の指導で、2月に町内で撮影し、映像をDVDに編集した。

 「千厩のもち本膳」は、同連合会役員や住民、高校生有志が出演し、当地方の結婚式を想定した餅本膳の一連の流れを再現。お振る舞いを仕切る「取持(とりもち)」の進行で、取持や家亭、客人の口上、料理の箸の付け方、給仕の受け方など、所作の細部に至るまでを映像化した。現在はなじみのない言葉もテロップにして流し、誰が見ても分かりやすい記録映像に仕上げた。

 完成したDVDの試写会に参加した大澤氏は「記録として残すことで餅食文化も一関の宝になる。今度は料理や着付け、作法に関する映像も残したい」、藤野氏は「昔は義務教育が終わると、そろばんや謡、礼儀作法など社会人になる上で必要な教養を学ぶ道場があった。餅本膳に関しては、今回制作に関わった皆さんから後世に伝えていってほしい」と期待を寄せる。

 同連合会の永澤由利会長は「千厩地域の歴史の一端をDVDにまとめることができた。餅本膳の伝承に広く活用してほしい」と話している。

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