大輪清らか 中尊寺ハス見頃 多聞院伊澤家住宅【北上】
北上市和賀町岩沢の多聞院伊澤家住宅の池に咲く「中尊寺ハス」が見頃を迎えている。時空を超えて咲き誇る美しい姿が人々の心を和ませている。
多聞院伊澤家は、平安時代末期に平泉を治めた奥州藤原氏の3代秀衡が難所・仙人峠の通行の安全などを願って建てた仙人権現(現久那斗(くなと)神社)の別当。そのつながりから2002年5月に奥州藤原氏時代の種子から育てた中尊寺ハスが株分けされ、毎年多くの人を楽しませている。
好天に恵まれた19日は観光客らが訪れ、ピンクや白など色とりどりの花々を観賞していた。同市町分の及川正克さん(77)は「とてもきれいで本当に癒やされる」と見入っていた。
22日には同市和賀町の和賀地区自治協議会と和賀地区交流センター主催の歴史・文化講座「青空法話」が多聞院伊澤家・久那斗神社(国指定重要文化財)で開かれる。
中尊寺ハスが縁で毎年開催されており、当日は午前10時の開会セレモニー後、10時10分に同寺の山田俊和貫首による法話「佛さまについて」がスタート。終了は正午ごろを予定している。入場無料。問い合わせは同センター=0197(72)2215=へ。