一関・平泉

日差し受け バナナに実 平泉・長島石川さん方

庭で花と実を付け始めたバナナと石川さん

 平泉町長島字大槻田の農業石川章さん(75)方の庭で、バナナが花と実を付け始めた。夏の強い日差しを浴び、連日の暑さと相まって南国の雰囲気を醸し出している。

 石川さんは約30年前、田植え作業を終えた後の旅先で苗を購入したのを機に露地でバナナを育て始めた。親指大の実を付けたのは過去にも数回あるが、5年ほど前に冬越しに失敗してからは初めて。栽培に詳しい知人の勧めで寒さをしのげる自宅裏に株を移し再生を試みていた。

 今年5月末には高さ6メートルほどに伸びた葉束の中心が花茎で膨らんだ。7月に入ると伸びた花茎の先端から房状に花を咲かせては実を付けるを繰り返し、甘い蜜がこぼれ始めた。

 実が付く時期は過去の例と比べると2カ月ほど早く、大きく成長するのではないかと期待する石川さん。一方で苗を購入した頃に危惧していた地球温暖化を現実のものとして実感する。

 連日の暑さに「バナナにとっては良い気候なのかもしれないが、体はぐったり。温暖化を防ぐ取り組みだけでなく、暑さに備えた体づくりも必要かもしれませんね」と額の汗を拭う。

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