一関・平泉

道路、農地冠水相次ぐ 大雨被害 関係機関、状況把握へ【一関】

大雨の影響で冠水した道路=24日午前10時30分ごろ、一関市川辺地内

 東北地方に停滞した前線の影響で県内陸部を中心に大雨に見舞われたことに伴い、一関地方では23日夜から道路冠水などが相次ぎ、通行止めの措置が取られた。農地関係も北上川沿いを中心に冠水しており、関係機関では今後、被害状況などの確認に当たる。【3面に関連】

 一関地方は23日から24日にかけて断続的に雨が降ったが、特に盛岡など北上川の上流地域で23日の日中に大雨警報が発令されるなど、雨が激しく降った影響で夜にかけて下流で増水。国土交通省岩手河川国道事務所によると、北上川の狐禅寺水位観測所では23日午後11時の時点で氾濫注意水位の7メートルを超え、24日午前8時には8メートルに達した。

 北上川沿いの道路で冠水が見られたことで、一関市は23日午後6時すぎから舞川、狐禅寺、中里地区などで順次市道通行止めの措置を取った。県も24日朝から同市舞川地内の県道薄衣舞川線を冠水のため全面通行止めとした。平泉町でも同町長島の一関遊水地内の町道が1・5キロにわたって冠水したほか、同町平泉地内の2カ所でも冠水が確認された。

 農地関係では、一関遊水地の圃場(ほじょう)で冠水が発生し、同市中里地内や平泉町長島地内などでは一部が水で覆われた。遊水地展望台から冠水被害を確認した照井土地改良区の滝沢勝見理事(69)=平泉町長島=は「水田は2、3日水に浸かってもあまり影響はないと思うが、いもち病などが発生する恐れもある」と懸念を示した。

 北上川の水位は24日朝をピークに徐々に下がっており、県や一関市、平泉町によると人的被害や住宅被害などの情報はないという。

▽一関市内の冠水の様子

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