花巻

高校生、思い率直に テーマはまちづくり 市長と初の懇談会 花巻市

上田市長(奥左から2人目)との懇談会で、まちづくりについて意見を交わす生徒

 花巻市内の高校生と市長がまちづくりについて意見を交わす懇談会は24日、市役所で開かれた。市の将来を担う若者の意見に耳を傾ける初の試み。生徒たちはどんな花巻にしたいか、どうすれば若者が住み続けるかなど四つのテーマで意見を交わし、率直な思いを上田東一市長に伝えた。

 市民との対話を重視した行政推進の取り組みの一環。署名運動を展開してマルカンビル大食堂の復活に大きな影響を与えた高校生の取り組みを踏まえ、若者とひざを交えてまちづくりを考えようと企画した。

 市内6校から2年生を中心に男子7人、女子5人が参加。上田市長はあいさつで「大食堂の復活には高校生の声が大きな力になった。若者の声は皆さんが思う以上に大きい。夢をぜひ聞かせてほしい」と呼び掛けた。

 生徒たちは▽誇り、残念に思うこと▽どんな花巻なら将来住んでいたいか▽どうすれば花巻に住み続けるか-などをテーマに四つのテーブルに分かれて意見交換。宮沢賢治などの有名人や温泉が多いこと、空港があることなどを誇りに挙げた。

 「どんな花巻なら将来住んでいたい、(一度離れても)戻ってきたいと思うか」については、交通手段の便利さや仕事の種類の豊富さ、ショッピングのしやすさ、一層の都市化などを指摘。「どうすれば住み続けるか、戻ってくるか」では、男子生徒からは大学や仕事を増やす、街路灯を増やす、女子生徒からは保育所の増設など子育てしやすい場所にするといった意見が出された。

 終了後、生徒からは「花巻のいいところ、悪いところを改めて確認できた。自分でも実現できるよう頑張りたい」「いいところを伸ばす活動に関わっていきたい」など意欲的な声が聞かれたほか、「これからの花巻をつくっていくのは若者。こういう機会を増やしてほしい」と懇談会の継続開催を望む声もあった。

 上田市長は「まちが元気であってほしいと望んでいる生徒が多く、市と同じ考え方をしていると気付くことができた」とし、「実現に向け取り組みを進めたいと思う意見もあった。若者の声をもっと施策に反映できるよう懇談の機会を設けたい」と話した。

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