一関・平泉

「ハスの花」手作り 平泉商工会女性部 9月に研修会 独自の贈り物用意

寺のともし残しのろうそくで平泉商工会女性部役員らが制作を進めるハスの花をかたどったオリジナルキャンドル

 平泉町の平泉商工会女性部(小室光子部長)は、ハスをかたどったオリジナルキャンドル作りを進めている。世界遺産キャンドルプロジェクト実行委員会の協力で、中尊寺や毛越寺のともし残しのろうそくを再利用して制作。9月に町内で開催予定の商工会女性部南部ブロック研修会の参加者に贈る。

 キャンドル作りを進めているのは平泉商工会女性部の役員ら10人余り。研修会開催地の部員が手作り品で参加者を迎えるのが恒例で、平泉にしかない平泉を表現できるものを贈ろうと考えた。

 6月から制作に取り掛かり、初めにろうそくを溶かしてハスの花びらや葉をかたどったチップを作った。次にキャンドルの土台となる水色のろうを紙コップに流し入れて固め、今月19日夜には土台の上にチップをバランスよく並べてハスの形に仕上げた。

 参加者は70個余りを一つ一つ丁寧に作り込み、「かわいくて愛着が湧く」「グラデーションを付けて花びらを並べるときれい」などと、どれ一つとして同じものがない出来栄えを満足そうに眺めた。小室部長は「昨年の世界遺産学習サミットで平泉中生徒のオリジナルキャンドル作りの取り組みを知り、平泉ならではのもてなしにぴったりだと思った。納得のいくものを作り、世界遺産平泉に込められた思いを共に贈りたい」と語る。

 8月にはろうそくの由来を書き込んだメッセージカードを封入してラッピングし、キャンドルを完成させる。制作に協力する同実行委の野呂美帆さんと南洞法玲さんは「寺で使われたろうそくに思いが込められてさまざまな形に生まれ変わる。キャンドル作りは子供から大人まで誰でもでき、交流の場にもなっている。平泉を発信するツールの一つになれば」と取り組みを応援する。

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