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平和と復興祈願 全国知事会議プレイベント 中尊寺、毛越寺を視察【岩手】

米同時多発テロや東日本大震災の犠牲者の鎮魂のために突かれた鐘楼の鐘について山田貫首(中央)から説明を受ける各県の知事ら

 27日から本県で開かれる全国知事会議に先立ち、県主催のプレイベントが26日、平泉町で行われた。来県した知事らが同町の中尊寺と毛越寺を視察し、世界文化遺産に登録された「平泉の文化遺産」に込められた世界平和の願いに触れるとともに、東日本大震災の復興と犠牲者の鎮魂に祈りをささげた。

 参加したのは、静岡県の川勝平太、滋賀県の三日月大造、岡山県の伊原木隆太の各知事と茨城県の山口やちゑ副知事ら。達増拓也知事をはじめ、一関祝い餅つき振舞(ふるまい)隊が一関市の世嬉の一酒造で出迎えた。

 毛越寺では藤里明久貫主の案内で、本堂で震災津波で流された陸前高田市の高田松原の松で制作された地蔵菩薩立像を拝観。平安時代の作庭技術を今に伝える大泉が池を中心とした浄土庭園を見学した。

 中尊寺では山田俊和貫首の案内で、奥州藤原氏の遺体を安置し平安後期の工芸技術を凝らした金色堂をはじめ、経典や旧覆堂などを視察。今年3月に本堂東側に建立された震災犠牲者を悼む慰霊供養塔に献花し、犠牲者の冥福と被災地の一日も早い復興を祈った。

 川勝知事は「復興からの励ましと同時に平和への思いを共有する機会になった。都道府県のリーダーが集まって相互に助け合うことを確かめ合う会にしたい」と語り、伊原木知事は「ほぼ全ての知事が同時に被災地入りすることは大きなメッセージになる。それぞれの地域が元気になって日本が元気になるというメッセージを発信したい」と話していた。

 本県では初開催となる全国知事会議は27、28の両日、盛岡市のホテルメトロポリタン盛岡NEWWINGで開催。33都道府県の知事と7府県の副知事らが参加を予定しており、東日本大震災や防災、地方税制、東京五輪・パラリンピック、地方創生などといった分野で意見を交わす。

 東日本大震災や全国的に相次ぐ災害を踏まえ、復興支援や防災に対する取り組みなどを岩手宣言「千年国家の創造」として取りまとめる予定。達増知事は「被災地、被災県で初めて開かれる全国知事会議ということでしっかりしたメッセージを全国に発信したい」と語っている。

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