カヌーの魅力体感 矢澤選手(リオ五輪日本代表)と児童が交流【奥州】
リオデジャネイロ五輪カヌー日本代表の矢澤一輝選手(28)=長野県出身、青森県カヌー協会=と、奥州市の子供たちとの交流行事が30日、同市胆沢区若柳の胆沢ダム堤体直下の馬留池で開かれた。子供たちがトップ選手から手ほどきを受けカヌーの楽しさを体感した。
交流は、同市で18日から強化合宿中の矢澤選手が、8月5、6日に「奥州いさわカヌー競技場」で初開催されるジャパンカップに出場することから、同市や奥州カヌー愛好会などの協力で実現。
同日は、同市胆沢区の胆沢愛宕地区センターが開設する「ふるさと愛宕っ子隊」と、南都田地区センター開設の「塚の山少年隊」の両小学生33人をはじめ指導者、保護者が参加。矢澤選手が「奥州のカヌーコースは国内で1位、2位を争うような難しさ。皆さんにカヌーを好きになってもらい、オリンピアンが出てきてくれるとうれしい」とあいさつした。
参加した小学生はカヌー経験者が多く、カヌーやゴムボートに乗りながら矢澤選手から速く進むこつを教わり、短い時間ながら五輪選手との触れ合いを楽しんだ。胆沢愛宕小6年の阿部真斗君は「五輪に出場している選手と一緒にカヌーができたのがうれしい。カヌーは好きなのでもっと上達したい」と喜んでいた。
矢澤選手は2016年のリオ五輪まで3大会連続で五輪に出場。長野市の善光寺で僧侶をしながら五輪に出場していたが、今年4月から青森県西目屋村に移住し、20年の東京五輪出場を目指して国内外のレースに出場している。
矢澤選手は、ジャパンカップで6日のスラローム・男子カヤックシングルに出場する。