花巻

賢治の生原稿、限定出展 市博物館・多田等観展 貴重な資料並ぶ【花巻】

賢治直筆原稿など注目の資料が並ぶ多田等観展。会場には等観(左)とダライ・ラマ13世の大写真もある

 花巻市博物館の企画展「多田等観 チベットに捧(ささ)げた人生と西域への夢」は、同市高松の同館で開かれている。貴重な資料が間近に見られる数少ない機会とあり、多くの来館者を集めている。1日からは展示に関連して宮沢賢治「雁の童子」の自筆原稿が期間限定で出展されており、さらに注目度を高めている。展示は20日、賢治の自筆原稿は8日までの予定。

 花巻ゆかりのチベット学者・多田等観(1890~1967念)の没後50年に合わせた企画展で、釈迦(しゃか)の事績が絵画形式で描かれた「釈迦牟尼世尊絵伝(むにせそんえでん)」セットなど、世界的に希少な物も多数。書簡や日用品など地域住民との親密な交流をうかがわせる資料もあり、等観と花巻の結び付きの強さも垣間見える。

 一方、賢治の直筆原稿は同館で初めて公開されている貴重品。「雁の童子」はチベットから西域を意識した賢治作品の代表とみられることなどから出展となったもので、高橋信雄館長は「(賢治と等観の)2人は直接会うことはなかったが、多くの接点があり、思想信条でも共通点を有する」と指摘している。

 話題性に富んだ展示だけに、会場には遠方からの観光客の姿も。祖父母と来館した横浜市の余語晴人君(10)は「よく分からないところもあったけれど、仏画などはすごかった」と話し、興味深く見て回っていた。

 午前8時30分~午後4時30分。期間中は無休。問い合わせは同館=0198(32)1030=へ。

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