宿場町400年記念 弘前ねぷた“共演” 大迫14、16日 あんどんまつり【花巻】
花巻市無形民俗文化財に指定される盆の供養行事「大迫あんどんまつり」(大迫あんどん山車保存会主催)は、14、16の両日に同市大迫町の中心街で開かれる。現在の大迫の街並みが形成されて400年の今年は、節目を記念して青森県の弘前ねぷたを招く。初日に大迫あんどん山車との“一夜限りの共演”が繰り広げられる。
約200年の歴史を誇る同まつりは、江戸時代の大飢饉(ききん)で餓死した人々を供養するために始まったと伝えられる。上若、下若、川若、若衆の各組が、武者絵や歌舞伎の題材、先祖供養の仏画などを描いた山車を引きながら町内を練り歩く。山車はかつて3日間運行していたが、昭和に入ってからは青森ねぶたの影響を受けて次第に立体的になり、現在は中日を休む2日間の日程で催されている。
山車の運行時間は両日とも午後4~10時で、初日は国指定重要無形民俗文化財の弘前ねぷたから「弘前ねぷた卍會」が出演。8時20分から仲町交差点で行う集合イベントでは、弘前ねぷた卍會を大迫の4組のあんどん山車が囲み、音頭上げや祭り囃子(ばやし)で共演する。同交差点付近では豊沢大念仏剣舞(花巻市)の上演やあんどん御輿(みこし)の運行なども行われる。
最終日は同交差点で7時10分と8時から北藤根鬼剣舞(北上市)の上演、8時30分から山車集合イベントが実施される。
両日とも大迫交流活性化センター駐車場に各山車組の子供たちが制作した「ミニ角あんどん」を展示する。14~16日はまつりの歴史や資料を紹介する「あんどん山車情報館番屋」が市民ふれあい広場に開設される。
まつりに関する問い合わせは、市大迫総合支所地域振興課内の同保存会事務局=0198(48)2111=へ。
花巻市の大迫あんどん山車保存会は、大迫あんどんまつりの風景写真を募集する「あんどんまつりフォトコンテスト」を開催する。応募期間は、まつり終了後の17日から9月21日まで。
応募は今年のまつりを撮影した未発表作品に限り、1人5点以内。規格はカラープリントキャビネ判(2L)から四つ切りワイドまで。デジタルプリントは受け付けるが合成写真、組み写真など特殊加工を加えた写真は不可。個人を特定できる写真は被撮影者の承諾を得てから応募する。
同保存会役員の審査を経て、10月中旬に最優秀賞1点(賞金2万円)、優秀賞2点(同1万円)、入選3点(同5000円)、特別賞1点(同)、400年賞2点(同4000円)を発表する予定。応募作品は市民芸術祭大迫会場をはじめとする作品展、2018年度のカレンダーなどに活用。入賞作品は来年度のまつりのPRポスターなどにも使用される。
応募、問い合わせは同保存会事務局へ。