第2朝刊【ビールの“スタイル”って?】地ビールフェスin一関

 地ビールフェスの会場では、濁ったビール、青やピンクなどのカラフルなビール、酸っぱいビールや苦いビール…と実にさまざまなビールに出合えます。世界にはどれだけの種類のビールがあるのでしょうか。

スカッと爽快だけじゃない、個性豊かな飲み物

 地ビールフェスの会場では、濁ったビール、青やピンクなどのカラフルなビール、酸っぱいビールや苦いビール…と実にさまざまなビールに出合えます。世界にはどれだけの種類のビールがあるのでしょうか。

 日本地ビール協会のビアスタイル・ガイドラインでは、ビールのスタイル(種類)は106に分類されています。まず、醸造方法によって①下面発酵(ラガー系)と②上面発酵(エール系)③その他―に大きく分けられます。①は日本で最もポピュラーなスタイルで、スカッとした喉越しでおなじみ。②は豊かな香りと味わいを楽しむスタイル。さらに原料、発祥地、アルコール度数などによって分類されます。

 細かい分類を全て覚えなくても、大まかなスタイルを知っておけば好みや気分に合ったビール選びに役立ちます。また、同じ「ヴァイツェン」でもメーカーによって味の造り方は違い、それを比べるのも楽しみ方の一つ。そして、一関地ビールフェスでは多くのブルワー(造り手)が来場し、ビールを注ぎながら来場者との交流を楽しんでいます。知りたいことはブルワーさんに直接聞いてみて!

 

飲み比べてみよう スタイルいろいろ

◆…下面発酵(ラガー系)
◇…上面発酵(エール系)

◆ピルスナー
淡い黄金色の定番ビール。すっきりした喉越し、爽やかなホップの香りがおいしい。

◆デュンケル
ドイツ語で「濃い」を意味するビール。焙煎モルトの甘く香ばしい風味がほんのり漂い、飲み心地はすっきり。

◇ゴールデンエール、ペールエール
ゴールデンエールは爽やかな香りとスッキリとした味わいが特徴で、名前の通り淡い金色のビール。ペールエールは淡い銅色。エール特有のフルーティーな香りがある。

◇IPA
インディア・ペールエールの略。インドがイギリスの植民地だった時代に、ペールエールをインドまで海上輸送するために防腐剤代わりのホップを大量に投入したのが始まり。アルコール高めで、ホップの強い苦味がたまらない。さらにインパクトのある「ダブルIPA」もある。

◇ヴァイツェン
ドイツ語で「白」という意味のビール。ビールに通常使われる大麦ではなく、小麦麦芽を50%以上使う。「バナナのような」と称されるフルーティーな香りが特徴。

◇スタウト、ポーター
黒色のビール。焙煎モルトによるロースト香と深いコクが楽しめる。

◆◇フルーツビール
醸造工程の途中にさまざまなフルーツやシロップを入れたビール。基のスタイルはさまざまで、味、色、香りも多種多様。ハーブを入れたハーブビールもある。

momottoメモ

 この記事は岩手日日第2朝刊「全国地ビールフェスティバルin一関 第20回記念ガイドブック」の記事です。