一関・平泉

大原 元気に 若者らだるま担ぎ練り歩く【一関】

大だるまを担いで勇壮な声を上げる参加者

 一関市大東町の大原だるま祭り(実行委主催)は15日夜、大原商店街で開かれた。今年度成人式を迎える大原中学校卒業生と大原小学校の6年生合わせて70人が「七転び八起き」で縁起の良いだるまを担ぎ、地域の無病息災などを願って練り歩いた。

 同日は、同町大原の八幡神社でだるまに魂入れをする奉納祭を実施。「大声を出して、大原を元気にするぞ」と気合を入れ、午後7時にのろしの合図で商店街東側の一市かどを出発した。1997年度生まれの大原中卒業生で組織する実行委メンバーが高さ約3メートルのいかめしい顔つきの「大だるま」、大原小児童が高さ約1・8メートルのアニメキャラクターをデザインした「子どもだるま」を担いで商店街を進んだ。

 参加者は「わっしょい、わっしょい」と元気な掛け声とともにだるまを激しく揺らしたり回したりし、沿道からは盛んな歓声が飛んでいた。約1時間かけて商店街西側の下町地区に到着後、砂鉄川沿いの西口公園河川敷に移動してだるまをたき上げ、厄を払った。

 祭りは1923(大正12)年、地域が疫病や不況で苦しんでいた中で地元の20歳前後の若者が中心となり、悪霊退散の祈願とともに活力に満ちたまちを取り戻そうと、大だるまを担ぎ出したことなどが起源とされる。戦後に復活し、現在は祭り翌年に成人式を迎える大原中の卒業生が実行委員会を組織し行っている。

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