北上・西和賀
教室に活気再び 旧左草小校舎 短編アニメ３３作上映【西和賀】
閉校した西和賀町の校舎を活用した体験宿泊施設を運営する「ブナの森自然塾さそう館運営委員会」は20日、同町左草の同館でアートアニメーション上映イベント「ＶＩＤＥＯ ＰＡＲＴＹ＋ｉｎ Ｎｉｓｈｉｗａｇａ」を開催した。教室として使われていたスペースを会場に、新進気鋭の作家らの33作品が上映された。
少子高齢化が進む同町で、若い世代にとって直接触れる機会が少ない文化的事業を体験してもらおうと、旧左草小学校の教室を小さな映画館に見立てた上映会を企画。全国各地の31組の作家らが手掛けた５分ほどの短編アニメーションは、４ブロックに分けて上映された。
このうち松本紗季さん（群馬県出身）の「春の枕木」は、若い女性が少女時代を回想するストーリー。当真一茂さん（沖縄県出身）の「パモン」では、想像上のキャラクターによるかわいらしいしぐさが来場者を楽しませた。
終了後には、小野ハナさん（盛岡市出身）や内藤日和さん（大阪府出身）ら駆け付けた８人の作家による作品解説も行われた。同町川尻の瀬川然さん（26）は「普段は目にすることができない作品を観賞することができ、とても刺激的だった」と語った。
同日の上映会開催に当たり、インターネットを活用したクラウドファンディングによって出資を呼び掛けた結果、全国各地から目標額の88％に当たる53万円が集まった。今回寄せられた資金は運営費に充てられた。
