北上・西和賀

「忘却の住人」テーマに ボイスで作品展-27日まで【北上】

「忘却の住人」の作品と佐々木さん(左)、本舘さん

 花巻市の女性らでつくる創作グループ「おおかみとなまけもの」の作品展は23日、北上市九年橋のギャラリーボイスで始まった。「忘却の住人」をテーマに絵画や手芸などの作品を展示し、懐かしさの中にも新たな生命の息吹を感じさせている。27日まで。

 同グループのメンバーは幼なじみの本舘愛沙さん(28)と佐々木舞さん(28)のほか4人。ボイスでの企画展は5回目で、会場には約40点の作品が飾られている。

 今回の作品づくりでは「古い物にとりついた生物」「ダークレトロ」をイメージしたという。「寂れた物の中に垣間見れる闇をちょっとずつ見つけてみて」と呼び掛ける。

 代表の本舘さんはアクリル絵画やペン画、母が小学生時に使ったランドセル、佐々木さんは着物の生地を材料にした花柄のつまみ細工、木枠の窓に花を取り付けた飾り窓などを展示。曽祖母がこしらえたという子供用の着物も飾っている。

 「初めにテーマを決め、それに合った空間を表現するために作品を作ったり集めたりする」と話す本舘さん。昭和の雰囲気も漂う中、「テーマに沿ってイメージした空間を感じ取ってもらえれば。見た人から『これは一体何だろう』と言ってもらうのが褒め言葉」と笑う。

 以前は葬儀をテーマにした作品を展示したこともある。佐々木さんは「光や照明をテーマにした作品展にも取り組んでみたい」とさらなる創作意欲も見せていた。

 展示は午前10時~午後8時。入場無料。

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