先進技術の機能実感 いわてスマート農業祭 アピオできょうまで 全国60社、展示や実演【岩手】
県主催の第1回「いわてスマート農業祭」は25日、滝沢市の岩手産業文化センター(アピオ)で始まった。農業振興に役立つ先進技術を発信する国内最大級のイベントで、全国各地の約60社が出展。最新型のトラクターの展示やドローン(小型無人機)の農薬散布デモなど、情報通信技術(ICT)を活用した農業用機械の展示・実演が行われ、来場者の関心を集めている。26日まで。
スマート農業の取り組みを進める「いわてスマート農業推進研究会」の設立を契機に開催。各ブースではイタリアを代表する自動車メーカー・ランボルギーニのモデルを採用した最新型トラクターをはじめ、ロボット芝刈り機、ICT活用の野生獣捕獲システム、ハウス内の二酸化炭素(CO2)濃度の制御機械など、あらゆる農業分野の先進技術を紹介している。
このうち農作業の身体的負担を軽減する商品を取り扱う「ニッカリ」(岡山市)は、荷上げ・荷下ろしをアシストするスーツや、力の弱い人でも簡単に太い枝が切断できるバッテリー式剪定(せんてい)ばさみなどを展示。来場者は商品を手に取りながら、効果を実感していた。
屋外会場では、ドローンを開発する各メーカーが農薬散布のデモンストレーションを実施。来場者は「一度に散布できる農薬の量は」「飛行時間は決まっているのか」などとスタッフに質問しながら、それぞれの性能を見極めていた。
授業の一環で来場した盛岡農業高校の津志田恵美奈さん(3年)は「ハウスを無人で管理できるシステムが印象的。人手不足など、さまざまな農業課題を解決できそうな技術が多くあり、とても興味が湧いた」と話していた。
入場無料。開催時間は午前9時~午後3時。
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