初の3万人超え 全国地ビールフェス来場者 宣伝奏功、会場設備も好評
一関市の夏の恒例イベントとして18~20日に開かれた第20回「全国地ビールフェスティバルin一関」の来場者、販売実績がまとまった。今回の来場者は3日間トータルで3万2784人と、過去最多を更新するとともに、初めて3万人を超えた。販売数量は天候不良を背景に前回をわずかに下回ったが、20回の節目に来場者数が最多となったことで、主催する実行委員会では「全国的なイベントとして定着してきた」と手応えをつかんでいる。
同フェスは、地ビールの普及と一関地方のPRを図る目的で毎年夏に開催。20回目となる今回は、同市大手町の一関文化センター前広場を会場に開かれ、過去最多となる42都道府県とドイツ、ベルギーの100社の地ビールメーカーが参加した。つまみコーナーでは、地元の食材を使った自慢の料理を販売した。
実行委が各出店メーカーの販売数量を合算し、来場者数については3時間ごとに測定した実測値に滞在時間を加味して算出した。来場者の内訳は初日が5588人(前回4830人)、2日目1万5728人(同1万5078人)、3日目1万1468人(同9986人)で、いずれも前回を上回り、合計でも過去最多だった前回を2890人上回った。
販売数量は計1万2095リットルと、前回を679リットル、5・4%下回った。初日が1255リットル(同1225リットル)、2日目5730リットル(同6432リットル)、3日日5110リットル(同5073リットル)で、初日と3日目は前回を上回ったが、毎回販売量が最も多い2日目は、夕方から大雨に見舞われた影響もあって伸び悩んだ。
それでも事務局では来場者が増えたことで「20回の節目で宣伝にも力を入れた効果が表れた」と分析。今回から導入された大型テントや、テーブルと椅子が一体化したビアテーブルセットも来場者から好評で、ご当地グルメに取り組む県内団体による「岩手まめコロどんハラミ定食同盟」の初出店を含め、20回を記念した試みも集客を後押ししたとみている。
今後に向けては「さらなる飛躍を目指して取り組んでいく」としており、次回以降の内容については、今回の反省点などを分析しながら検討していく。
momottoメモ
18~20日に一関市内で開かれた第20回「全国地ビールフェスティバルin一関」の開催期間の様子を記事で振り返ります。(初日、最終日の記事を読むには岩手日日電子新聞momottoへのログインが必要です)
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