東山の神楽 復活へ 鶏舞教室開講 発表目指し練習【一関】
一関市の東山芸術文化協会(小竹禮子会長)は、文化庁伝統文化親子教室「東山町鶏舞教室」を開講した。同市東山町内では神楽団体の伝承活動が途絶えていることから、かつて郷土芸能・大木神楽を踊った経験を持つ人たちから子供らに地域の伝統文化を伝えようと、全10回の日程で教室を予定している。
26日夜に東山地域交流センターで開かれた初回の教室には、東山小学校の児童とその保護者12人が参加。大木神楽で踊り手を務めたことがある鈴木初男さん(67)ら3人が講師を務めた。
幣束を手に持った参加者は、鈴木さんの歌に合わせて鶏舞を練習。幣束を振るタイミングや足の運び方、腰の落とし方、体の回し方などを講師の動きを見ながら学んだ。
三澤愛琳和さん(2年)は「初めてなので難しいところもあった」、鈴木凛香さん(同)は「みんなに喜んでもらえるように頑張りたい」と感想を話していた。
以前は中学校で生徒が踊っていたという鶏舞だが、講師も実際に踊るのは数年ぶり。行山流大木鹿踊(ししおどり)保存会にも参加している鈴木さんは「子供たちはリズム感が良く、覚えが早い。上演のためには太鼓をたたく者が必要なので、過去のDVDなどを見ながら用意していきたい」と語っていた。
教室の終了後には、11月の東山町文化祭やおいとこ大会、さなぶり芸能発表会などで鶏舞を披露する。小竹会長は「途絶えていた東山の神楽を復活させるのは芸協としても悲願だったので、やる気満々の子供らと共に頑張っていきたい」と意気込んでいた。
教室は毎週土曜日で、次回は9月2日。受講無料。時間は午後6時30分~8時。申し込み、問い合わせは同協会事務局の佐々木さん=0197(47)3980=まで。