一関・平泉

来月 フェス共演へ 平泉中吹奏楽部 プロの指導で腕磨く

カルテット・スピリタスの松井さん(右)から指導を受ける平泉中吹奏楽部の生徒

 平泉町立平泉中学校で、サクソフォン四重奏ユニット「カルテット・スピリタス」による吹奏楽ワークショップが開かれている。同校吹奏楽部の生徒29人が参加。9月17日に町内で開かれる「藤原文化フェスティバル」での共演に向け腕を磨いている。

 プロの演奏家の実技指導や共演を通して演奏技術や表現力の向上はもとより、音楽に関わるさまざまな人や仕事を知るのが狙い。一関、奥州、平泉の3市町と県南広域振興局、観光商工関係団体で組織する世界遺産連携推進実行委員会が、文化庁の文化芸術創造活用プラットフォーム形成事業を活用して企画した。

 吹奏楽部の生徒は、カルテット・スピリタスのメンバーの指導の下、7月から計4回の日程で練習を開始。台風5号の影響で8月中旬のワークショップが中止となり、約1カ月ぶりの指導となった26日は、約3時間にわたってカルテット・スピリタスのテナー・サックス奏者で東京佼成ウインドオーケストラ所属の松井宏幸さんの指導を受けた。

 「タッツタツタツタ」などと言葉でリズムを表現したり、実際に演奏してみせたりしてテンポの変化やメロディーの入り方を教える指導に、ユーフォニアムを吹く菅原彩乃さん(2年)は「これからの練習に取り入れたい」と熱心に練習。部長の小野寺陸君(3年)はプロの技術の高さに感心し、「人に伝える演奏技術を学び、当日は楽しい心に残るような演奏をしたい」と意気込んだ。

 カルテット・スピリタスは、演奏活動はもとより、2006年から財団法人地域創造の登録アーティストとして公共ホール音楽活性化事業に参加し、全国各地に音楽の楽しさを届ける活動を行っている。自身も中学生からサックスを始めたという松井さんは「演奏を楽しむとともに、大きなステージで発表することで大勢の協力で演奏できることに気付き、それぞれが将来を考えるきっかけにしてほしい」と話す。

 共演は、来月17日午前10時30分から同町の観自在王院跡で開催される藤原文化フェスティバルの席で行われる。「青春の輝き」など数曲を共に演奏する予定。

 

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