花巻

「産湯の井戸」公開終了 賢治しのび塩清めの儀【花巻】

井戸の四方を塩で清める宮澤副社長(手前右)

 花巻市鍛治町の宮澤商店敷地内にある宮沢賢治「産湯の井戸」の公開事業が終了し、30日、現地で「塩清めの儀」が行われた。関係者が井戸の周囲を塩で清めるなどして公開の無事終了を祝った。

 関係者ら約30人が出席。公開を主催した鍛治町商店街振興組合の小村田幸夫常務理事が「一人でも多く賢治ファンができることを願う」と伊藤郁郎理事長のあいさつを代読した。

 同社の宮澤一郎取締役副社長が井戸の四方を塩で清めた後、関係者が拝礼。同社取締役社長の宮澤啓祐花巻商工会議所会頭は「今年もたくさんの方が訪ねて来られ、何かを感じ、思い出を作って帰られたと思う」と語り、関係者に感謝した。

 公開は、中心市街地の活性化とにぎわいづくりに向け、同振組が同社の協力を得て2002年から賢治が生まれた8月に毎年実施。事務局によると、今回は1カ月間で東京、大阪、熊本など全国各地やベトナムから賢治ファン、研究者ら約1000人が訪れた。

 来訪者が記すノートには「井戸が大切に保存されていてすてき」「小学生の時から好きだった宮沢賢治の生まれた土地に来られたことを本当にうれしく思う」「貴重な井戸や庭を拝見できうれしい」などのコメントが記された。

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