一関・平泉

古里の逸品販売 東京へ修学旅行の東山中3年生【一関】

修学旅行中、東京で販売する地場産品を手にする東山中の3年生
地元学習総仕上げ「良さ 伝えたい」

 一関市東山町の東山中学校(藤原良治校長、生徒171人)の3年生は、5日に修学旅行で訪れる東京で地場産品の販売を行う。800年以上の歴史を持つ伝統工芸「東山和紙」をはじめ農産物やがんづきなどを販売しながら、東山の魅力や観光資源を首都圏に広くPRする。

 同校の生徒が東京で地場産品を販売するのは3年ぶり。3年生55人は、1年生の頃から総合的な学習の時間を活用し、東山の歴史や文化、風俗などについて学習。東山和紙の紙すき体験や地元商店街店舗への訪問を通して理解を深め、学習の総仕上げとして東京での販売を行う。

 場所は県アンテナショップ「いわて銀河プラザ」と、「岩手東山観光物産展」を長年開いている武蔵小山商店街の2カ所。取り扱うのは東山和紙の短冊やポストカード、色紙のほか、紫雲石硯(すずり)、町内産のコメ、トマト、石灰、エゴマ油など。パティスリーfujiによるオリジナルがんづきや、同町在住のイラストレーター戸田さちえさんの作品も販売する。

 現在生徒はPR用ポスターとパンフレットを製作し接客の練習をするなど、当日に向けて準備を進めている。3学年執行部の菅野裕美花さんは「東山には観光名所がたくさんあることや、東山和紙の歴史や製作過程などについても説明したい」と意気込みを語り、亀卦川智稀君は「宮沢賢治とゆかりがあることなど、東山の良さをしっかりと伝えてきたい」とPRポイントを定めていた。

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