花巻

祭りの情緒 一足早く 花巻ばやし練習大詰め

本番を目前に稽古に励む花巻ばやし親子横笛教室の参加者

 8日に開幕する花巻まつりを前に、花巻ばやしを奏でるはやし方の稽古が大詰めを迎えている。花巻ばやし保存会(佐藤良介会長)が主催する花巻ばやし親子横笛教室は3日、花巻市上町で最後の練習を行い、参加者が本番に向け意気込みを新たにした。

 市無形民俗文化財に指定される花巻ばやしは「京都祇園囃子(ばやし)」の流れをくむとされ、優雅で格調高い旋律が特徴。8~10日に開かれる花巻まつりでは、各町内会の風流山車運行や、花巻ばやし踊りパレードに合わせて演奏される。

 同教室は20年近く前から祭りに合わせて開かれており、今年も7月2日から8回の日程で同保存会が指導に当たった。

 まちなかビジターセンター前で行った最終回の練習は、太鼓をたたく子供たちを合わせ約30人が参加。山車が小休止した時に奏でる「裏ばやし(停車ばやし)」も含め、本番を想定した15分間ノンストップの演奏などで商店街に豊かな音色を響かせ、通行する市民らに祭りの雰囲気を伝えた。

 同保存会の畑福安一事務局長は「子供のうちに一度覚えれば、進学や就職で花巻を離れても戻ってから思い出しやすい。祭りなので、楽しむことを第一に演奏してもらいたい」と期待する。昨年から参加している花巻小学校6年の中谷姫花さんは「テンポの速いところがあって難しいけど、指を間違えないように、しっかりみんなについていきたい」と話していた。

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