花巻

良質ワイン期待込め 仕込み作業始まる 大迫【花巻】

エーデルワインで今年のワインの仕込みがスタート。県産ブドウが次々とベルトコンベヤーに投入された

 花巻市大迫町大迫のエーデルワイン(藤舘昌弘代表取締役社長)で7日、2017年度産のワインの仕込み作業が始まった。今年は生食用品種と醸造専用品種のブドウ合わせて約330トンを仕込む。

 この日入荷したのは、大迫町と紫波町内で収穫されたキャンベル7トンなど。次々とベルトコンベヤーに投入され、工場内に甘い香りが充満した。破砕機で軸を切り離した実をつぶし、果汁などをタンクに移す作業が行われ、従業員が良質な赤ワインを届けようと手際よく工程に取り組んだ。

 同社によると、今年は4月から7月中旬まで全般的に気温が高めで日照時間が多く、降水量も少なめで推移。その後は8月下旬まで曇天が続き、生育はやや遅れているが、糖度の上昇、黒ブドウ品種の着色とも良好に進み、天候回復によりさらに高品質なブドウの入荷が期待されるという。

 同日仕込んだワインは11月に「早池峰ヌーヴォー」として販売される予定で、今後はそれぞれの品種の入荷に合わせ、11月上旬まで仕込み作業を行う。

 藤舘社長は「7月まで晴天が続いたため温度の積算があり、ワインに関しては遜色ない物ができると考えている。皆さんにおいしく飲んでもらえるよう、天候にも期待しながら作業を頑張っていきたい」と語った。

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