花巻まつりが開幕 風流山車、見物客を魅了
420年余りの歴史を誇る花巻まつり(実行委主催)は8日、花巻市上町の「おまつり広場」を主会場に開幕した。神楽権現舞パレードや神輿(みこし)運行のほか、豪華絢爛(けんらん)な風流山車が練り歩き、詰め掛けた見物客を魅了している。10日まで会場周辺は伝統のまつり一色に彩られる。【15面に関連】
今年は風流山車12台をはじめ、小中学校や一般を合わせた109団体による神輿122基が運行する。9日の鹿踊(ししおどり)パレードには21団体の約180人、最終日の花巻ばやし踊りパレードには13団体から700人以上の参加が予定されている。
初日は23団体、約280人による神楽権現舞や神輿パレードなどが行われたほか、戦国武将や歴史的名場面などを描いた風流山車がおまつり広場に登場。アセチレンランプの明かりに照らし出された子供たちが打ち鳴らす太鼓に合わせ、優雅に練り歩いた。山車連合パレード後には群舞かがり火鹿踊りが行われ、夜火に浮かぶ鹿頭が幻想的な雰囲気を醸し出した。
天候に恵まれ、会場周辺の100を超える露店も大にぎわい。沿道では冷たい飲み物を手に「歴史絵巻」を楽しむ見物客の姿が見られた。天気が崩れることも多い花巻まつりだが、盛岡地方気象台によると、今年は最終日までまとまった雨はない見込みで、大勢の人が繰り出しそうだ。
momottoメモ
岩手日日電子新聞momotto限定コンテンツ「ナンダリカンダリ」では期間中、祭りの様子を、紙面には掲載されない別写真や動画で紹介します。初日は「神楽権現舞」「風流山車」の各パレードと「群舞かがり火鹿踊」をピックアップしました。【写真と動画を見る】
2日目は「鹿踊」「神輿一斉連合」の各パレードをピックアップしました。【写真と動画を見る】