往年の名車ずらり せんまや気仙沼街道まつり 東北応援、思いも乗せ【一関】
一関市千厩町と宮城県気仙沼市の絆を結ぶイベント「せんまや気仙沼街道まつり2017」(実行委主催)は10日、同町の四日町、東栄町を歩行者天国にして開かれた。クラシックカーとレトロバイクが一堂に会するオールドモーターズミーティングをはじめ、昭和駄菓子店、いちのせき気仙沼友情市の開設など多彩な催しを繰り広げ、愛好者や親子連れらでにぎわった。
同まつりは2012年に始まり6年目で、今年は地元商店が中心となって実行委を組織。地域の活性化と、街道でつながり古くから交流のある気仙沼との結び付きを強めることを目的に開催することとした。
千厩の観光名所・夫婦石(めおといわ)を全国に発信しようと、今年からまつりの目玉のタイトルを「夫婦石オールドモーターズミーティング」と命名。昭和期に製造された車とバイク約70台が集結した。来場者は往年の名車をさまざまな角度からカメラに収めたり、オーナーの好意で乗車したりとクラシックカーとバイクの世界にどっぷりと漬かっていた。
栃木県から愛車を出展したトラック運転手大島幸夫さん(56)は「東日本大震災以降、東北を応援しようと毎年参加している。クラシックカーは大勢の人に見て楽しんでもらうもの。被災した皆さんの癒やしや励ましになれば」と思いを語った。
四日町の空き店舗では懐かしの駄菓子を販売する昭和駄菓子店が1日限定でオープンし、店の前には家族連れらの長い列ができた。レトロな雰囲気が漂う店内に足を踏み入れると、お父さん、お母さんも童心に帰って目を輝かせ、親子一緒に籠いっぱいに商品を選んでいた。
夫婦石に隣接する特設会場ではいちのせき気仙沼友情市が開設され、ご当地グルメなどが販売された。石堂コミュニティー公園ではせんまやまちなか音楽祭が開催され、6組のアーティスト、バンドグループのステージがイベントを盛り上げていた。