一関・平泉

傷病者多数 どう動く 一関東、北両消防署 図上訓練で対応確認

多数の傷病者が発生した状況を想定して行われた図上訓練

 一関東、一関北消防署の合同防災訓練は12日、一関市千厩町の一関東消防署で行われた。両署から37人が参加し、大規模な災害や多数の死傷者が発生した際の医療活動について学び、講義や図上訓練などでいざというときに備えた。

 県立磐井病院の須田志優第1麻酔科長は「災害医療と消防連携」と題して基調講演。災害時は限りある人員、資機材、搬送力で最大多数の傷病者の救命、良好な予後を求めなければならないため「過去の災害などで防ぎ得た災害死をなくすためには、現場から医療を開始しなければならない」として、重症度に基づいて治療の優先度を選別するトリアージの重要性を説いた。

 また、災害対応が失敗する原因として情報伝達の不備を挙げ「情報の欠損、確認の不履行、協力体制の不在などが理由。消防、医療、警察の平時からの訓練や連携を」と呼び掛けた。

 参加者は3グループに分かれて災害時の指揮や初動対応、トリアージについての講義などを受けた。多数の傷病者が発生した状況を想定した図上訓練では、随時入ってくる情報に応じて人員の配置や出動を決めるとともに、早期に状況を把握しようとさまざまな方法で情報収集を行った。

 両署の合同訓練は、毎年一方の署が計画して実施している。今回主催した一関北消防署の松岡努救急係長は「災害発生時に防げる死者を防ぐためには、現場に最初に到着する者が災害医療を理解している必要がある。訓練を通し、現場の医療を学んでほしい」と話していた。

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