秋のハギ いと美し 毛越寺・まつり開幕 観光客を出迎え【平泉】
平泉町の秋を彩る毛越寺萩まつりが15日、同寺で始まった。かれんな花が浄土庭園の至る所で咲き始め、参拝者に秋の訪れを告げている。30日までの期間中、国指定重要無形民俗文化財「延年の舞」の公演など多彩な催しがある。
境内には、ミヤギノハギを中心に、シロバナハギ、ヤマハギの3種500株が植えられている。本堂前では豪華に飾られた早咲きのハギが参拝者を迎える。
初日は一山の僧侶による花供養会が営まれた。朝から青空が広がり、秋風になびく花をめでたり、カメラに収めたりしながら園内を散策する多くの参拝者でにぎわい、1週間の東北旅行の最後に同寺を訪れた東京都の佐藤信雄さん(52)、奈津子さん(48)夫妻は「ハギのかれんな感じがいい。やや風が強かったが、いい時期に訪れることができた」と話していた。
祭り期間中は18日に邦楽演奏会、20日に常行堂秋大祭、23日に秋彼岸会と文化講演会、24日に延年の舞公演が予定されている。同寺宝物館では10月2日まで同寺に伝わる「刀八(とうはち)毘沙門天画像」の特別公開も行われている。