北上・西和賀

半導体事業 展望探る 関連技術者向け発表会 高専教授ら研究成果紹介【北上】

研究成果を披露し合った半導体関連技術者向けシーズ発表会

 いわて半導体関連産業集積促進協議会が主催する「半導体関連技術者向け大学・高専等のシーズ発表会」は15日、北上市川岸のホテルシティプラザ北上で開かれた。東芝子会社「東芝メモリ」新工場立地が同市に決まり、参加者は熱心に新技術を学び、今後の事業展開のヒントとした。

 新産業の芽となる研究シーズを発表し合い、会員企業にビジネス拡大や新商品、新製品開発につなげてもらおうと2016年に続き開催。同協議会員の大学や高専、半導体関連企業、支援機関、県の関係者合わせて30人ほどが出席した。

 一関工業高等専門学校未来創造工学科の土屋高志教授は「RFタグ技術を応用した無電源非接触温度測定」と題し発表。研究の結果、エンジン内の温度測定に無線タグを利用し温度測定できたとし「無線タグは非常に軽量小型のため、介護関係などさまざまな分野に応用できると考えられる」と成果を語った。

 県立大ソフトウェア情報学部と岩手大理工学部の教授も研究成果を披露し、岩手大生産技術研究センター花巻サテライト長、ジャパンセミコンダクターの人事担当者らもプレゼンテーションした。同協議会人材育成部会長の小川智岩手大副学長は「企業の躍進にどうつなげていけるか。情報収集、交流を通じ事業展開のヒントにしてほしい」と期待した。

 会員企業関係者にとっては、東芝メモリ立地決定は大きな刺激になったよう。出席者は今後の参考にしようと発表に聞き入り、特許や具体的な利用の可能性など活発に質問を寄せていた。

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