仕事の大変さ、喜び実感 鬼っジョブおしごとパーク 児童が職業体験【北上】
小学生が幅広い職業を体験する「鬼っジョブ―北上おしごとパーク2017」(実行委主催)は17日、北上市文化交流センターさくらホールで開かれた。地元企業などの職業人による手ほどきで、子供たちが将来の仕事や社会への関心を高めた。
職業観を養い、大人とのつながりをつくって地域を活性化しようと開催し5年目。これまで実施主体だった北上青年会議所やタウンラボ・きたかみなどが今回実行委を組織した。
今年も申込開始日に定員に達する人気で、同市と西和賀町を中心に4~6年生400人が参加。高校生や学生、一般などのボランティアが運営に協力した。開会行事で平野太基実行委員長は「いろいろな職業に触れ、将来なりたい姿を考えるきっかけにしてほしい」と呼び掛けた。
職業体験ブースは、舞台裏を含む同ホールの全館を借り切って約40の企業・機関が展開。初出展の産直をはじめ▽介護福祉士▽コンビニエンスストア▽警察官▽パティシエ―などを開設した。
子供たちは本物の道具も使い、真剣な表情で取り組んでいた。給与としてゲームや販売などイベント内で使える通貨ONY(オニー)が支払われ、働く喜びにも触れた。
工藤光晟君(黒沢尻北6年)は「警察官は指紋などを調べて事件を解決するのが難しそう。将来の仕事は悩んで決める」、千葉礼星君(同)は「ギョーザを作り、お母さんの料理も同じように大変だと感じた。人の役に立ちたいので消防士になる」と勉強になった様子。菊池未来さん(飯豊5年)は「産直では野菜が売れるように大きな声を出した。いろいろな職業で大変なことがたくさんある」と話していた。
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