現職に新人挑む構図 金ケ崎町長選 任期満了まで半年
次期金ケ崎町長選は、2018年3月18日の任期満了まで半年となった。次期町長選へ正式に出馬を表明したのは、表明順に4選を目指す現職髙橋由一氏(71)=同町永栄下谷起=と、前副町長でNPO法人理事長の新人千葉政幸氏(68)=同町西根南町=の2人。ともに無所属での立候補の意向を示し、支持拡大への動きを進めている。
髙橋氏は7月28日の会見で、課題に対して新たな視点で、金ケ崎のアイデンティティーを生かしたまちづくりを進める考えを示し、4選への出馬を正式に表明。「希望と安心のある共生社会を目指して『町民一人ひとりが明るく・生きがいのあるまちに』」を掲げ、特に重点的に取り組むこととして▽町の活力向上対策▽人口減にブレーキ▽住みよいまちの実現-など5項目を据えている。
千葉氏は、髙橋氏の後援会長を5月に退任。新しい風・流れを期待する町民の声や、髙橋氏の基本姿勢である「町民主役のまちづくり」に変化を感じたことなどを理由に、今月1日の会見で正式に出馬を表明した。行政のスリム化、町民を第一に優先して物事を判断する姿勢と、「輝くまちづくり」を目標に、産業振興、豊かな自然共生社会の実現など7項目の取り組みを示している。
現時点で、両氏のほかに出馬の意向を示している人は出ていないが、現町政に不満を持つ一方で千葉氏とも距離を置く一部に、新たな候補模索の可能性を探る動きも水面下で見られる。