県内外

事故抑止へ一丸 秋の全国交安運動 盛岡で開始式

駅利用者に黄色い羽根とチラシを配布する関係者ら

 秋の全国交通安全運動が21日、県内で一斉にスタートし、運動初日は盛岡市のJR盛岡駅前で開始式が行われた。出席した関係者は交通事故抑止に向け、早めのライト点灯や反射材の着用などを呼び掛ける啓発活動を展開した。

 式は県交通安全対策協議会の主催で、津軽石昭彦県環境生活部長や佐藤力也県警本部交通部長、同協議会の関係者ら30人余りが出席した。

 あいさつの中で津軽石部長は「今年の県内の交通事故死者数は、人口10万人当たりで全国平均を大きく上回り憂慮すべき状況。これまで以上に歩行者、運転者ともに交通安全に注意していただく必要がある。県民が安心して暮らせる地域社会の実現に向け一層の協力を願う」と期待。佐藤部長は「これからの時期は夕方から夜間にかけ高齢歩行者が被害に遭うなどの交通死亡事故が多発する傾向にある。事故抑止のため、交通安全に努めていただくよう総力を挙げて働き掛けを強める必要がある」と呼び掛け運動の開始を宣言した。

 その後、参加者は、駅利用者らに黄色い羽根や啓発チラシを配布し、運動の周知とともに事故抑止を呼び掛けた。

 期間中は、子供と高齢者の安全な通行の確保や夕暮れ時と夜間の歩行中・自転車乗用中の事故防止、シートベルトとチャイルドシートの着用徹底などを重点に各地で取り組みが展開される。

 県警によると、2017年に入って20日現在の県内で発生した交通死亡事故は34件で39人が犠牲となっており、前年同期より16件、14人減少している。県警は、今年の交通事故による死者数を50人以下に抑えるを目標を掲げている。

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