奥州・金ケ崎

伝統の風合い生かした200点 ギャラリー亀の子館 28日まで亀甲織作品展【奥州】

雫石地方の伝統織物の魅力あふれる品々を紹介している亀甲織作品

 雫石町の「しずくいし麻の会」による亀甲織作品展は、奥州市江刺区中町のギャラリー亀の子館で開かれている。六角形の鮮やかな亀甲模様が味わい深い伝統の麻織物の魅力を紹介している。28日まで。

 亀甲織は、縦糸を横糸に絡ませ浮かび上がらせた亀甲模様が特徴。同会などによると、藩政時代には南部藩に献上されるなど上級武士が着用した高級織物で、明治、大正期に農村女性の肌着として普及した。

 その後衰退したが、昭和40年代に地域の伝統文化を見直す動きの中で復活。現在は同会が許可を得た上で麻の栽培から、糸作り、染め、織りまで一貫して手掛けている。

 同館での展示は例年作品が仕上がる時期に合わせて実施。会場では反物、衣類をはじめバッグ、スマートフォン用ポーチ、ペンケース、ストラップ、しおりなど風合いを生かした多種多様な200点ほどの作品が並ぶ。同館では「落ち着いた雰囲気の作品なので50~60代の女性がよく見ているし、ストラップなどは若い方々も関心を持っている」としている。

 展示時間は午前9時~午後6時(最終日は午前中鑑賞可能)。火曜日定休。

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