奥州・金ケ崎

ひとめぼれ全量1等 JA岩手ふるさと 今年産米検査始まる【奥州】

うるち米の初検査に当たる農産物検査員=奥州市前沢区の田高倉庫

 JA岩手ふるさと(本店奥州市胆沢区、後藤元夫経営管理委員会長)管内で27日、2017年産うるち米の検査が始まった。夏の日照不足の影響が懸念されたが、品質はおおむね良好。同市前沢区内の初検査で主力品種ひとめぼれ881袋(30キロ入り)が全量1等に格付けされ、好調な滑り出しとなった。

 前沢カントリーエレベーター敷地内の田高倉庫では、初検査に先立ち関係者ら約60人が出席して作業安全祈願祭があり、神事の中で後藤会長、JA全農いわて本部の伊藤勝米穀部長らが玉串をささげて作業の安全を祈った。

 後藤会長は「来年度からの米政策の問題や金色(こんじき)の風の栽培、今までにない8月の曇天もあり、やっとこの日を迎えられた思い。生産者が安全に刈り取り、預かったコメを農協一丸で精いっぱい販売したい」と話した。

 同区内の農家14戸が先週末に収穫して持ち込んだコメは、生育が平年に比べて1週間ほど遅れている影響で数量も3分の2ほどと少なめ。袋から少量ずつ抜き取り、農産物検査員が整粒歩合や着色粒の有無、水分含有量などをチェックした。

 検査員の一人、同市胆沢区の千田繁茂さん(63)は「心配された青米が思ったほどはなく、カメムシ被害や胴割れも少ない。むしろ例年の高温障害による心白粒などもなく、安心して消費者に届けられる」と話した。

 同JA管内では今週末から収穫作業が本格化する見込み。集荷目標140万袋を掲げており、検査は管内26カ所で11月中旬ごろまで続く見通し。

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