花巻

出来秋の喜び実感 花巻小5年生 稲刈り体験

手刈りした稲を束ねる作業に精を出す花巻小の児童たち

 花巻市立花巻小学校(小田島聡校長)の5年生49人は27日、同市田力の田んぼで昔ながらの稲刈りを体験し、農業の苦労に触れながら収穫の喜びを味わった。

 農業機械メーカー・クボタの社会貢献活動「クボタeプロジェクト」の一環。2007年秋の刈り取りからスタートし、毎年同校5年生が田植えと稲刈りを体験している。16年の稲刈りは雨天で中止となったため2年ぶりに行われた。

 同日は、同プロジェクト「クボタ元氣農業体験教室」として、みちのくクボタ執行役員でサービス第3ブロック長・花巻サービスセンター長の鎌田惠悦さん(60)の田んぼで開かれた。26アールのうち、5月中旬に「ひとめぼれ」を手植えした約10アールで稲刈りが行われた。

 児童はみちのくクボタの社員らから鎌の使い方を教わった後、鎌を手にして稲を1株ずつ丁寧に刈り取ったほか、わらで束ねる作業に挑戦。「難しいよ」と慣れない手つきで苦戦しながらも出来秋の喜びを実感していた。

 初めて稲刈りを体験した照井珠吏君は「束ねるのが難しいけど、慣れてくると楽しい。ご飯をみんなで食べるのが楽しみ」、中十亮太郎君は「植えた苗が育って良かった」と真剣な表情で取り組んでいた。

 鎌田さんは「体験を通して農業の大変さや食の大切さを知ってほしい。農業に従事してくれる人が出てくればうれしい。たくさんご飯を食べてほしい」と願っていた。

 児童が刈り取ったコメは、11月に開かれる親子レクリエーションでおにぎりにする予定。

momottoメモ

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