国取り綱引き 熱気 本県2大会ぶり勝利【西和賀】
岩手、秋田両県の県際交流イベント「いわて・あきた県境国取り合戦2017」(実行委主催)は1日、国道107号沿いにある西和賀町巣郷の巣郷温泉特設広場で開かれた。県境を示す標柱の位置を懸けて、両県の代表が綱引きで熱戦を展開。3本勝負で争った結果、本県が3連勝し、2大会ぶり5度目の勝利を飾った。
綱引き合戦は、男性、女性、男女混合に各30人が出場し、3本勝負で行われた。男性による1本目、女性による2本目でともに本県が圧倒。男女混合の3本目も勢いに乗って勝利した。通算成績は本県の5勝3敗となった。
岩手町から初出場した笹久保幸男さん(69)は、「前回は負けたと聞いていたので、ぜひとも勝ちたかった。勝利に貢献できてうれしい」と喜んだ。
本県大将の早川久衛巣郷温泉観光協会長(77)は「みんなの力がしっかりかみ合って3本とも勝つことができた。地域の元気を呼び込むため、次回もぜひ勝ちたい」と笑顔。秋田県大将の島田實山内観光協会長(68)は「今回勝って通算成績で並びたかったが、相手が強くてかなわなかった。来年は態勢をしっかり整え、巻き返したい」と雪辱を誓った。
本県が勝利したため、綱引き終了後に県境を示す標柱を秋田側に50センチ移動して設置。岩手県旗が2日から6日まで平鹿地域振興局(秋田県横手市)に掲げられる。
国道107号が通る同町と横手市は、古くは秀衡街道や平和街道などを通じたつながりが深い。同イベントは、歴史ある両県交流をさらに広げていこうと2009年から開催されている。