優勝トロフィー間近で ラグビーW杯開催前イベント 2年後へ機運盛り上げ【岩手】
2019年9月に開幕するラグビーワールドカップ(W杯)2019日本大会の釜石開催2年前イベント(RWC釜石開催実行委、県、釜石市主催)は7日、盛岡市のいわぎんスタジアム特設会場で開かれた。W杯の優勝トロフィーが会場内で公開されたほか、ラグビー日本女子代表選手のトークショーやラグビーの体験ブース設置など多彩な催しが行われ、本番まで700日余りに迫った世界的スポーツイベントの開催機運盛り上げを図った。
2年前イベントの目玉となる優勝トロフィー「ウェブ・エリス・カップ」の公開は、9月20日の東京を皮切りに11月4日の神奈川まで全国のW杯開催都市などを巡回して行われている。トロフィーは純銀製で高さ47・2センチ、重さ4・5キロ(台座含む)。歴代優勝チーム名が刻印されている。
同日は展示に当たり達増拓也知事や野田武則釜石市長、白根敬介県ラグビー協会長、桜庭吉彦大会アンバサダー、ラグビー日本女子代表で本県出身の平野恵理子選手らが除幕式を行い、達増知事が「釜石開催に向けて県や釜石市、県民が一丸となり、スクラムを組んでオール岩手で成功させよう」とあいさつした。
このほか、ラグビー日本女子代表選手のトークショー、ウィルチェアラグビーや車いすバスケットボールなどパラスポーツの体験、ラグビーにちなんだミニゲーム体験、日本選手権で7連覇を達成した新日鉄釜石ラグビー部に関する写真や資料の展示も行われ、来場者の関心を集めていた。
盛岡市内から足を運んだ男性(78)は「ラグビーのルールなどはあまり詳しく知らないが、地元開催となるとやはり期待は高まる。2年後は釜石まで試合を見に行ってみたい」と話していた。
W杯本番に向け、釜石市鵜住居地区では、現在試合会場となる釜石鵜住居復興スタジアム(仮称)の建設が進んでいる。日本大会唯一の新設スタジアムで観客席は約1万6000席。総事業費は約39億円が見込まれる。同実行委は▽広報・イベント▽交通輸送・宿泊▽ボランティア・おもてなし▽警備・消防・医療救護―の4専門部会を組織して準備を進めている。