東和で芸術の秋満喫 土澤アートクラフトフェア開幕【花巻】
県内外から多くの作家が集う芸術イベント「土澤アートクラフトフェア」（実行委主催）は８日、花巻市東和町内で開幕した。会場の土沢商店街と萬鉄五郎記念美術館前には３００を超える個性豊かな店舗が並び、「芸術の秋」を満喫する市民らでにぎわっている。９日まで。
同フェアは美術空間を創造する「街かど美術館アート＠つちざわ〈土澤〉」の関連イベントとして２００８年に始まり、現在は毎年春と秋に開催されている。雑貨やアクセサリー、木工品、イラストなど多彩な作品が集まるとあって年々人気が高まり、回を重ねるごとに参加店舗と来場者が増えている。
初日は花巻で最高気温が25度を超えるなど汗ばむほどの陽気となり、手作り品の店舗だけでなく、冷たい飲み物を提供する飲食店が大人気。会場では半袖姿の子供たちも見られ、あちらこちらから元気な声が響いていた。
どの店舗にも次から次へと客が訪れ、出店者は対応に大忙し。間伐材を利用した木工品を出品している矢巾町の林野繁さん（67）は「初めての参加だけど、すごい人出。（初日の昼すぎ時点で）既に作品は残り少ない。何もなくなったら会場から退散しなきゃ」とうれしい悲鳴を上げ、革製品などの雑貨を持ち込んだ岩泉町の昆野雅人さん（27）も「お客がすごく多い。好きな人には気になるイベントなんでしょうね」と笑顔で話した。
会場ではこのほか、若手芸術家らの作品を扱う展示即売会・美術市場も開催。絵画や造形、オブジェなど多彩な作品がお値打ち価格で売り出され、多くの美術ファンでにぎわっている。
９日は午前10時開場。問い合わせは同市東和町土沢の「キクヤ」内の実行委＝０１９８（４２）２６３２＝まで。
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