奥州・金ケ崎

甲子園覇者と好勝負 創部70周年 水沢高が記念招待試合【奥州】

試合後、健闘をたたえ合う水沢高、花咲徳栄高のナイン

 奥州市の県立水沢高校野球部創部70周年を記念した招待試合は8日、金ケ崎町西根の森山球場で行われた。今夏の全国選手権大会を制した花咲徳栄高校(埼玉)と新チーム同士で対戦。水沢高は6-7で惜敗したものの、全力プレーでスタンドを沸かせた。

 水沢高野球部OBの村上直心さんが花咲徳栄高野球部の部長を務める縁もあり、記念事業実行委員会(鳥海恭司委員長)が打診。同校が愛媛国体に出場するため難航したが、メンバーや日程などを調整し実現に至った。

 多くの観衆が詰め掛ける中、午前10時にプレーボール。試合はともに15安打をマークする打撃戦で、互いに一歩も譲らぬシーソーゲーム。水沢は劣勢に立たされる場面もあったが、流れを引き寄せる安打や守備の好プレーが随所に飛び出すなど、夏の甲子園覇者と好勝負を繰り広げ、スタンドから温かい拍手が送られた。

 千葉琉宇成主将(2年)は「花咲徳栄は長打が多くパワーを感じたし、ここぞの集中打があった」と振り返り、「今回の貴重な経験を生かし、秋の悔しさを春や夏の試合にぶつけたい」と前を向いた。

 水沢高野球部は1948年に発足。春季県大会で優勝1度、夏の岩手大会では準優勝3度の実績がある。鳥海委員長は「全国制覇したチームとの交流を刺激に、水高のさらなる活躍につながれば」と願っていた。

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