奥州・金ケ崎
町民の健康確保に決意 国保金ケ崎診療所、歯科 新施設で診察開始
国民健康保険金ケ崎診療所と国保金ケ崎歯科診療所は、金ケ崎町西根に整備された新施設での診察を10日、開始した。初日は施設完成に伴う定礎式を行った後、髙橋由一町長らが訓示。職員は町民の健康を守る新たな地域医療拠点での業務に決意を新たにした。
診療開始に先立ち、施設内の玄関前で定礎式が行われ、髙橋町長と金ケ崎診療所の阿部俊和所長が木製の定礎板を壁面に取り付けた。
地域の高齢者らが自由に集うことのできる場として、新施設に設けられた１階の談話交流室に集まった職員ら約50人を前に、髙橋町長が「金ケ崎の新しい医療の出発。住民の健康、医療に大きな力を発揮してほしい」と訓示。阿部所長は「きれいで、明るい診療所で仕事ができることをうれしく思う。町民の健康に寄与できるよう力を尽くしていきたい。さらに力を合わせて頑張ろう」と呼び掛けた。
その後、診療所、歯科診療所とも来訪した患者への診察に当たった。12日からは検査などを含め、通常の診療体制に入る。
町が整備した新施設は木造２階建て、延べ床面積１９１３・26平方メートル。全ての診療、検査部門を１階に集約し、患者の利便性を高めたほか、町民要望に応え、集いの場や栄養指導・セミナーなど多様な活用を見込む談話交流室（床面積約１１３平方メートル）を新設した。
14、15の両日は施設内の内覧会を開催する。時間は14日が午後１～４時、15日が午前９時～午後３時。
町保健福祉センターによると、新施設南側にある旧施設は備品の搬出などを行った後、11月ごろから解体工事に着手する予定。２０１８年１月末の完了を見込んでいる。
