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小沢氏優勢、追う藤原氏 3区公示直前情勢 「決めていない」3割 衆院選いわて

 岩手日日新聞社は9日に衆院選岩手3区の有権者を対象に電話調査を実施し、前職2人によって争われる同小選挙区の公示直前の情勢を探った。自由党代表で無所属の小沢一郎候補(75)が優勢で、自民党公認で公明党推薦の藤原崇候補(34)が激しく追い上げている。投票先を決めていないという人も3割近くに上っており、今後の両陣営による集票がカギを握ってくる。【3、4面に関連】

 【調査方法】岩手3区内の有権者を対象にコンピューターにより無作為抽出するオートコンタクトシステム(自動電話)で実施。10代から70代以上の500人余りから回答を得た。

 小沢候補は出身地の奥州市をはじめ、ほぼ全域で優位に立つ。中選挙区時代の地盤だった一関市でもリードし、特に東磐井地域での支持が厚い。自由支持層の9割を固め、立憲民主や共産、希望、社民支持層にも大きく浸透し、野党系として事実上一本化されたことが奏功した格好で、無党派層にも広がりを見せる。公示日には森裕子参院議員が応援に駆け付けたほか、期間中の自身の3区入りが見込まれ、さらなる支持拡大を図る。

 藤原候補は、出身地の西和賀町で優勢で、北上市でも支持を拡大。自民支持層の8割、公明支持層の6割を固め、無党派層からは2割近い支持を得ている。新たに選挙区に加わった一関市では、知名度不足もあって苦戦しており、公示日に党総裁の安倍晋三首相が本県入りして同市で街頭演説に立つなどてこ入れを図った。今後も党県連副会長で元復興相の平野達男参院議員と共に活動し、一関、平泉両市町を含め浸透を図っていく。

 突然の衆院解散・総選挙ということもあってか、特に無党派層の半数は誰に投票するか決めていないとしており、無党派層にいかに浸透できるかが勝敗を左右しそうだ。

 一方、支持政党は自民が20・5%で他党を一歩リード。衆院選直前に結成された新党2党は、立憲民主が16・8%と希望の13・2%を上回っている。今衆院選で公認候補を擁立していない自由は4・8%だった。

 投票に行くかとの問いには「必ず行く」「たぶん行く」で計96・2%を占めた。

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