一致団結で舞台成功へ 奥州市民☆文士劇 来年1月「ヤマトタケル」公演
第10回奥州市民☆文士劇「ヤマトタケル-帰ろう!ヤマトへ、まほろばの国へ-」の全体顔合わせ会は13日夜、同市江刺区の江刺体育文化会館ささらホールで開かれた。スタッフ、キャストが集い、節目の舞台成功へ一致団結した。公演は2018年1月27、28の両日に計3回、同ホールで行われ、作家髙橋克彦さん(盛岡市)らもゲスト出演する。
約70人が出席。高野誠司実行委員長は「今回も地域のお客さまに楽しんでいただく、元気を発信できる芝居にするとの二つの思いにまとまり、きょうから3カ月半、今までに負けない記念すべき舞台をつくっていこう」とあいさつした。
脚本を担当した脚本家道又力さん(盛岡市)は欠席したが、本番では演奏で参加するとのメッセージを発表。演出の長掛憲司さん(秋田県・わらび座)は「作品的にはすごいスケールになった。皆さんの力で、楽しくて感動する舞台をつくり上げたい」と呼び掛けた。
実行委メンバー、ゲスト出演者があいさつ。元歌手の折原真紀さん(奥州市水沢区)は「人前には40年くらい出ていないのでどきどきしているが、皆さんの力を借りて頑張ってやっていこうと思っている」と語り、「私も楽しみ。みんなで頑張ろう」と髙橋さんからのメッセージも紹介された。
キャスト、スタッフの紹介、班ごとに打ち合わせを行った後、高野委員長の音頭で全員が「エイエイオー」と声を上げ、結束を固めた。
作品は古代の英雄ヤマトタケルが題材。突出した才能を持ちながら周囲と対立を繰り返す一方、心から愛する女性、信頼できる友や家来との出会いなどにも触れつつ、悲劇の英雄といわれる青年が何を求め、どう生きたかったのかが描かれる。
高校生以上の160人が参加。髙橋さん、折原さん、北上秋彦さん(作家、軽米町)、村松文代さん(IBC岩手放送アナウンサー、盛岡市)、破石澄元さん(中尊寺、平泉町)、ERYCA(エリカ)さん(ミュージシャン、奥州市水沢区)らがゲスト出演を予定する。
キャストは18日に練習を開始し、スタッフ各部門も順次作業に着手。チケットは12月1日に発売する。