一関・平泉

剣岳付近直径900メートル想定 栗駒山火山防災協 マグマ火口範囲示す【岩手】

 栗駒山火山防災協議会ハザードマップ作業部会(部会長・齋藤徳美岩手大名誉教授)は16日、盛岡市内で2017年度第1回会合を開き、栗駒山のマグマ噴火の状況、マップの作成に関する前提条件などに関して協議した。部会は約1万年前以降のマグマ噴火が栗駒山北側斜面にある剣岳付近で発生していることなどから同付近の直径約900メートルの円内を想定火口範囲として示し、噴火により想定される現象は降下火山灰や火砕流、熔岩ドームの発生などを挙げた。

 有識者、国・県の関係機関の委員ら約30人が出席。岩手大地域防災研究センターの土井宣夫客員教授が今年度実施した地質調査などを基に栗駒山の約1万年前以降のマグマ噴火の状況に関して報告。剣岳付近に「剣岳火口」「剣岳南東火口」「剣岳北東火口」の三つの火口と小火口、熔岩噴出口、岩脈があることを説明し、これらを含む直径約900メートルの円内をマグマ噴火の想定火口範囲として示した。マグマ噴火の想定火口範囲は昭和湖を中心とする東西約3キロ、南北約500メートルの水蒸気噴火の想定範囲の中に包含される形になる。

 噴火により発生する火山現象は降下火山灰(噴石含む)や火砕流、火砕サージ、熔岩ドーム、熔岩流、融雪型火山泥流などを想定。今後弾道計算や移流拡散モデルなどのシミュレーションによって現象ごとの影響範囲について検討を進める。

 栗駒山は過去1万年の間にマグマ噴火は少なくとも7回、水蒸気噴火は少なくとも12回発生しているという。同協議会は16年度水蒸気噴火を想定した栗駒山のハザードマップを作成、登山客に周知しており、今年度はマグマ噴火を想定したマップの作成に取り組む。

 齋藤部会長は「栗駒山についてはこれまで十分な調査が入っていなかったが、現地調査を行いハザードマップにつなげることができる最低限の実態をつかむことができた。調査結果に基づき想定されるさまざまな現象のシミュレーション結果をまとめ次のステップに移りたい」としている。

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