県内外

きたかみ・かねがさき テクノメッセ開幕 100の企業・団体 製品や研究、技術紹介

自動車用シート製造企業のブースで座り心地を体験する児童たち
ものづくり楽しさ体感 北上総合体育館

 「きたかみ・かねがさきテクノメッセ」(北上工業クラブ主催)は27日、北上市相去町の北上総合体育館で開幕した。同市と金ケ崎町で操業する企業をはじめ大学、研究機関など100社・団体が参加し自社製品や業務、研究内容を紹介。会場を訪れた小中高生らは各ブースを巡り、地元で培われた技術力の高さを学ぶとともに、ものづくりの楽しさを体感していた。29日まで。

 開会式で関係者がテープカットを行い、開幕を祝った。初日は学校見学会も兼ね、県内の小中高生が訪れ企業担当者らから製品や仕事内容の説明を受けた。

 各ブースでは風車作りや専用ディスプレーでジェットコースターに乗った状態を再現するVR(仮想現実)の体験、次世代の大型加速器「国際リニアコライダー(ILC)」の模型を使ったゲームなど、来場者が技術や研究を楽しみながら学べる工夫がなされている。

 県立黒沢尻工業高校はエネルギーと環境を学ぶ未来科学館を開設。隣接ブースではドローン(小型無人飛行機)スクールもあり、小中学生が実験や操作に挑戦していた。

 乗用車シートを生産する企業のブースで小田原優月さん(黒沢尻北小5年)は「体を包んでくれそうな感じがした」と座り心地の良さに満足げな様子。トラックエンジンを見学した佐々木陽向君(金ケ崎中1年)は「北上と金ケ崎にたくさんの会社があり、さまざまな部品を作っていることが分かった」と話していた。

 介助支援型ロボットを装着して荷物を持ち上げる体験もあり、岩谷堂高ウエートリフティング部の菊池昌輝君(2年)は「軽々と上がった」と驚いていた。

 期間中は電気自動車、災害救援車両などを展示し、グルメメッセも同時開催。28、29の両日はものづくり体験、親子工作なども行われる。

 谷村久興同クラブ会長は「地元でどのような製品が作られ、どんな技術があるのかを将来の地域を担う子供はもとより、保護者や学校の先生も知り地元企業を理解していただきたい」と多くの来場に期待を寄せた。

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