花巻

郷土の誇り受け継ぎ 統合50周年記念式典 大迫中学校【花巻】

伝統の継承と飛躍を誓って声高らかに合唱を披露する大迫中の生徒

 花巻市立大迫中学校(佐藤怜子校長、生徒104人)の統合50周年記念式典は28日、同市大迫町大迫の同校で開かれ、関係者が旧5校による統合中学校誕生から半世紀の歩みを振り返り、伝統の継承と新たな校史の創造を誓った。

 全校生徒と教職員、PTA、来賓ら約150人出席。統合50周年記念事業実行委員会の高橋幸司会長は「50年間受け継がれた伝統や校風を継承し、大迫学の学習や行事を通じて地域ならではの文化、歴史を吸収し、新しい歴史を積み上げてほしい。50周年を通過点に大迫中がこれからも輝き続けることを願う」と式辞を述べた。

 佐藤校長は50年の足跡や生徒の活躍を振り返りながら「古里の大迫を誇りに思い、たくましく生きる生徒を育むことを誓う」とあいさつした。

 上田東一市長、佐藤格同窓会長が祝辞を寄せ、高橋会長が統合30周年以降の歴代校長8人、歴代PTA会長18人に感謝状を贈呈した。

 生徒会長の八重畑陸君(3年)は「50年の節目に新校舎への引っ越しも重なり、夏から始まった生活もようやく落ち着いてきた。昨年度から取り組んでいる大迫学では地域からたくさんのことを学び、今まで以上に大迫に誇りを持てるようになった。大迫中の伝統を次の10年、50年、さらにその先に続く始まりになることを誓う」と決意を語った。

 全校生徒がステージに立ち、統合前の大迫、内川目、外川目、大又、亀ケ森の旧5校の校歌(大又は「大又児童会のうた」)などの合唱と構成詩を、半世紀の歩みと郷土に感謝を込めて歌声を響かせた。

 同日は2007年度卒業生が出席して統合40周年記念で埋めたタイムカプセルを開封。記念事業として早池峰大償神楽保存会が「三番叟(さんばそう)」「天女」を舞って式典に花を添えた。

 大迫中は1967年、旧5校が統合して開校。校舎が完成した69年に正式に発足。2016年に老朽化のため校舎改築が始まり今年7月に完成。今後は屋内運動場などが整備される。16年度末までに5484人の卒業生を輩出している。

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