一関・平泉

バスケ 楽しさ同じ 桜町中部員、一関スポ少児童 車いす競技者迎え体験

ラッセル岩手の選手(右)と車いすバスケットボールを体験する桜町中バスケットボール部の生徒

 一関地区障がい者地域自立支援協議会が主催する「いちのせき車いすバスケ体験会」は29日、一関市三関のサン・アビリティーズ一関で初めて開かれた。盛岡市を拠点にする車いすバスケットボールチーム「ラッセル岩手」を迎え、一関市の小中学生が競技を通じて交流しながら障害者スポーツへの理解を深めた。

 同協議会は2016年、全国障がい者スポーツ大会「希望郷いわて大会」車いすバスケットボール競技が同市で行われた際、くらし部会を中心に応援隊を組織して観戦した。大会終了後も子供たちや地域住民に障害者スポーツや障害のある人を身近に感じられる機会を設け、共に生きる社会の基盤をつくろうと、選手のほとんどが本県代表として大会に出場したラッセル岩手を招き、初めて同体験会を企画した。

 体験会には桜町中学校の男女各バスケットボール部と、一関ミニバスケットボールスポーツ少年団の児童生徒ら約40人が参加。競技用車椅子でラッセル岩手の選手とパスやシュートなどを練習したほか、試合を行った。児童生徒は慣れない操作に戸惑いながらボールを追って車椅子を走らせ、シュートを狙っていた。

 ラッセル岩手の選手は試合後に3対3のエキシビションゲームを披露し、ディフェンスで車椅子同士をぶつけ合うなど競技の見どころを伝えた。

 赤坂裕樹主将(29)は「小中学生は基本練習から楽しそうにやってくれ、車いすバスケにいい形で触れてくれたと思う。歩けない障害者が車椅子に乗って同じようなバスケをやっていることが伝わればいい」と語った。

 桜町中男子バスケットボール部部長の鈴木大翔君(2年)は「車いすバスケは去年のいわて大会で見ていたが、やってみたのは初めて。真っすぐ進めず、低い位置からシュートするのが難しかった。ラッセル岩手の選手が簡単にやっているように見えるのは、練習をしっかりしているからだと思った」と話していた。

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