花巻

全国準Vに笑顔 こぶしクラブ 打撃力強化が奏功 還暦野球 市長に戦績報告【花巻】

上田市長(左から3人目)に還暦軟式野球の全国準優勝を報告した花巻こぶしクラブの代表

 花巻市の還暦野球チーム「花巻こぶしクラブ」が、第33回全日本還暦軟式野球選手権大会(9月30日~10月4日、京都府)で準優勝した。県勢初の優勝を遂げた第30回大会(2014年)に続く好成績を挙げ、関係者や市民が喜びを分かち合っている。

 全日本還暦軟式野球連盟が主催する同大会には各県を代表する64チームが出場。県予選会で2度目の優勝を飾り、5年連続14度目の全国切符をつかんだこぶしクラブは、1回戦で山梨代表に競り勝ち勢いに乗ると2回戦で茨城、3回戦で東京、準々決勝で奈良、準決勝で北海道の代表チームを撃破。決勝は神奈川の強豪「川崎ドリーム」に1―10の完敗を喫したが、堂々の準優勝となった。

 1992年に結成し、現在のメンバーは60~78歳の35人。同市の中根子球場で週2、3回練習しており、試合形式の練習などで打撃に力を入れた今季は春先から無敗で全国大会へ乗り込んだ。

 チームは31日、上田東一市長を表敬訪問。嶋隆一会長(75)、照井幸雄副会長(69)、菊池重雄監督(66)、本舘勝則主将(63)、橋本広寿(68)、髙橋千恵蔵(67)の両選手が訪れ、準優勝旗を手に戦績を報告した。

 敢闘賞に輝いた橋本選手は「1回戦はタイブレーカー、3回戦は最終回に7点取るなど逆転勝ちが多かった」、本舘主将は「今回の大会で個々のさらなるレベルアップが必要だと感じた」と語った。上田市長は「花巻は各世代で野球が強く、生涯スポーツとしても最高だと思う。これからも楽しみながら続けていただきたい」とたたえた。

 チームは還暦野球の最高峰とされる同大会で3年前に優勝、2年前に3位と活躍。今回の準優勝で「岩手に花巻こぶしあり」を改めて証明し、来季の王座奪還へ意気上がる。嶋会長は「毎年新しい人が入ってくる。いつでも出場できる体づくりに取り組んでいきたい」と話していた。

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