花巻
花巻市長選 現職上田氏が出馬表明
花巻市長の上田東一氏（63）は１日、同市内のホテルで記者会見し、任期満了に伴う市長選（２０１８年１月21日告示、同28日投開票）に再選を目指して立候補することを表明した。「１期４年弱を経験してまだまだやりたいことがある。花巻を持続的に発展させるために次の４年間も取り組みたい」と決意を示した。市長選への立候補表明は上田氏が初めて。
会見で上田氏は１期４年を振り返った上で、２期目に取り組む政策について、現在市が支援している総合花巻病院移転改築の完遂、新花巻図書館整備基本構想に基づく移転整備、合併後に市総合支所を置く大迫、東和、石鳥谷各地域のサービス機能の強化、高齢者の足となる公共交通の確保などを挙げた。
加えて魅力ある花巻市にするため、花巻地域の中心部にリノベーションによる既存建物を生かしたまちづくり事業の展開、定住確保のための自動車製造関連企業の誘致や新たな工業団地の創出、保育料軽減などの子育て支援などで市勢の発展を目指すことを強調。「あと４年、市長をやらせていただくことで（私が始めた事業を）完遂させたい。立候補して４年間仕事をさせてもらうことを市民に訴えたい」と明言した。
前回と同じく政党への推薦などは行わず、無所属で立候補し、13支部で構成する後援会（髙橋勉会長）を中心に活動する考え。
上田氏は同市湯口出身。東京大法学部卒業後、三井物産での米国勤務、米国ＧＥ（ゼネラル・エレクトリック）関連会社を経て、２００５年７月から14年１月まで同市のサンクリーン代表取締役を務めた。前回14年の市長選では現職との一騎打ちを制して初当選を果たした。
市長選告示まで３カ月を切った中、現職以外の立候補に向けた動きは表面化していない。
