北上・西和賀

12日に歴史フォーラム 県建築士会北上支部 60周年記念で講演

 県建築士会北上支部(千田敏夫支部長)主催の同支部創設60周年記念事業歴史フォーラムは、12日午後1時から北上市本石町の日本現代詩歌文学館で開かれる。「よみがえれ!平安の塔・国見山へ!」をテーマに、識者による講演や対談を予定している。

 同支部はこれまで、国見山・極楽寺の復元模型や冊子を作製。今回もさらに市民、県民へ周知しようと60周年記念事業実行委員会(加藤康久委員長)が企画する。

 国立歴史民俗博物館名誉教授で国見山廃寺跡発掘調査指導委員長の濵島正士氏(千葉県)が「国見山廃寺の塔の復元について」、薬師寺金堂・西塔の建立に関わった菊池恭二氏(遠野市・社寺工舎代表)が「五重塔の建立に携わって」と題しそれぞれ講演。その後、北上市立博物館の杉本良館長補佐をコーディネーターに濵島氏と菊池氏が対談する。

 国見山廃寺にはかつて、多重塔があったとされているが現存するのは礎石のみ。同支部は「将来は堂塔の一つの復元を実現し、平泉に訪れた観光客を誘導し地域活性化につなげたい」との思いがあり、講演や対談で塔復元の可能性を探る。

 入場無料。問い合わせは同支部事務局=0197(63)3740=まで。

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