花巻

災害復旧の宿泊先に 花巻温泉 県環境整備組合と協定

協定締結した花巻温泉と県環境整備事業協同組合の関係者

 花巻温泉(安藤昭代表取締役社長)と県環境整備事業協同組合(関根信理事長)は1日、花巻市湯本の同温泉ホテル千秋閣で、災害時の施設利用協定を締結した。災害発生に伴う廃棄物撤去や環境美化に当たる作業員に対し、宿泊受け入れなどで花巻温泉が協力する内容。同社は東日本大震災の発生時に支援拠点として大きな役割を果たしており、協定締結による一層の地域貢献を誓っている。

 締結式で安藤社長は「昨今は地震や台風など、大きな災害が発生している。何かあったときには宿屋の使命として、復旧に携わっている方々の支援をしたい。締結のお願いに快く応じていただき感謝する」とあいさつ。関根理事長は「私たちは助けを必要とされればどこにでも駆け付けるが、泊まる場所がなければ活動できない。このようなお話を頂きありがたい」などと応じ、それぞれ協定書に押印した。

 協定によると、同社は、災害時の廃棄物撤去に従事する同組合員の食事や入浴、宿泊、関係車両駐車などに協力。同温泉のホテル紅葉館、ホテル花巻、ホテル千秋閣を対象施設として定めている。

 同社は東日本大震災の発生時、救助や復旧に当たる作業員への宿泊協力などで支援。居住先が定まらない被災者の受け入れも約半年にわたって行われたという。

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