一関・平泉

危険、安全 足で調べ 中里小放課後児童クラブ マップ作製、あす披露【一関】

中里小の児童が作製した防災マップ。交通安全マップと合わせて中里地域の文化祭で披露する

 一関市立中里小学校の5、6年生25人は、地域の安全安心に役立ててもらおうと、防災、交通安全の2種類のマップを作製した。マップは4日に同市山目町2丁目の中里市民センターで開かれる文化祭で展示するほか、児童たちが発表を行い、学習成果を来場者に披露する。

 作製したのは同校の放課後児童クラブ「こばとクラブ」に通う児童。6年生9人が防災、5年生16人が交通安全をテーマにし、毎週木曜日に同センターに集まり、8~10月の期間で学区内で危険箇所の調査を進め、A0判の紙に情報をまとめた。

 6年生は蘭梅山周辺、一関遊水地などを巡り、土砂崩れの危険性がある場所や大雨被害があったときの対応などを調べた。マップには避難所などが記されているほか、小型の舟が倉庫に収納されている民家などを紹介し、各家庭の防災対策も伝えている。

 5年生は県道、国道沿いで事故が多い地点や交通量の多い地域を説明。一関署に出向いて調査した際の中里地域の事故の件数や傾向も明記。歩行者だけでなく、「夜間はハイビームで走る」「スピードを出し過ぎない」などドライバーに対しての注意事項も加えた。

 文化祭は午前9時から開かれ、児童たちの発表は午後1時30分から。マップと写真を示しながら、約3カ月間の学習成果を披露する。

 小野寺彩花さん(6年)は「学校の宿題を終わらせてから活動するのが大変だった。でも、みんなと一緒に調べたり、学んだりするのは楽しかった。発表会では地域の人たちに分かりやすく危険箇所を教えたい」と話している。

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